書籍の刊行

東京大学出版会より、「あらゆる学問は保育につながる: 発達保育実践政策学の挑戦」というタイトルの本が刊行されました。「子育ては、学問にとって最高難度の研究テーマである」というコンセプトにて、学際領域の研究者が子育て・保育に関して、様々な視点から議論したユニークな構成になっています。多賀が編者の一人となっており、また当研究室のメンバーが以下の章を執筆しております。
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はじめに(多賀 厳太郎)
第5章 発達と保育のシステム論(多賀 厳太郎)
第6章 ヒトの初期発達と環境(渡辺 はま)
第10章 座談会 発達保育実践政策学の構築に向けて(多賀 厳太郎、渡辺 はま 他)
あとがき(多賀 厳太郎 他)
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本の詳細は、発達保育実践政策学センターおよび東京大学出版会のサイトをご覧ください。

大村 吉幸さん(東京大学大学院情報理工学研究科)との共同研究による論文がアクセプト

書誌情報を追加しました(Jul. 30, 2016)
生後2-3ヶ月の乳児を対象に、膝と足首の運動を調べ、2ヶ月齢にくらべて3ヶ月齢で膝と足首が独立して動くようになることを明らかにした以下の論文がアクセプトされました。生後のこの時期の脳の皮質と皮質下のメカニズムが、関節運動の選択的活性化と抑制に関与していることを示唆しています。

Ohmura, Y., Gima, H., Watanabe, H., Taga, G., and Kuniyoshi, Y. Developmental change in intralimb coordination during spontaneous movements of human infants from 2 to 3 months of age. Experimental Brain Research, 234, 2179-88, 2016.

續木 大介さん(弓削商船高等専門学校)との共同研究による論文がアクセプト

書誌情報を追加しました(Jul. 30, 2016)
鼻根点(nasion)および左右の耳介前点(preauricular points)の3つの参照点の情報だけで、脳の様々な部位のレジストレーションが可能となるMinR 10/20 systemを開発した以下の論文がアクセプトされました。この方法により、例えば、NIRSを用いた脳機能イメージングにおいて、各計測チャンネルがどの脳部位に対応しているかをより簡便に同定することが可能になります。

Tsuzuki, D., Watanabe, H., Dan, I., Taga, G. MinR 10/20 system: Quantitative and reproducible cranial landmark setting method for MRI based on minimum initial reference points. Journal of Neuroscience Methods, 264, 86-93, 2016.